プロが教える!不動産クラウドファンディング物件、価格見極め術

不動産クラウドファンディング投資において、投資物件の適正価格の見極め方

不動産クラウドファンディングに興味をお持ちの皆様、こんにちは!不動産投資は、安定した収益が期待できる一方で、物件価格の見極めが非常に重要です。特に、クラウドファンディングでは、現物不動産を直接確認できない場合も多いため、より慎重な判断が求められます。そこで今回は、不動産クラウドファンディングにおける物件価格の見極め方について、プロの視点から詳しく解説いたします。

1. 類似物件との比較検討

不動産の価格を判断する上で、最も基本的な方法の一つが、類似物件との比較です。

  • 所在地:同じエリア内にある物件の価格を調べましょう。
  • 築年数:築年数が近い物件と比較することで、建物の価値を推測できます。
  • 規模:間取りや専有面積が類似している物件を探しましょう。
  • 用途:マンション、オフィス、商業施設など、用途が同じ物件と比較しましょう。

これらの情報を基に、提示されている物件価格が妥当かどうかを判断します。不動産情報サイトや、不動産会社のウェブサイトなどを活用して、積極的に情報を収集しましょう。

2. 利回りから価格を逆算する

不動産投資においては、利回りが重要な指標となります。クラウドファンディングの案件概要には、通常、想定利回りが記載されています。この利回りから、物件の適正価格を逆算することができます。

例えば、年間家賃収入が1,000万円で、想定利回りが5%の場合、物件の適正価格は2億円(1,000万円 ÷ 0.05)と計算できます。提示されている物件価格が、この計算結果と大きく異なる場合は、価格設定に疑問を持つべきでしょう。

ただし、利回りはあくまで「想定」であり、空室リスクや修繕費用などを考慮する必要があります。利回りのみを鵜呑みにせず、慎重に判断しましょう。

3. 不動産鑑定評価を活用する

専門家である不動産鑑定士による鑑定評価は、物件の客観的な価値を知る上で非常に有効です。クラウドファンディング案件の中には、鑑定評価額が公開されているものもあります。鑑定評価額は、市場価格や周辺環境、建物の状態などを総合的に評価した結果であるため、信頼性が高いと言えます。

鑑定評価額が提示されている場合は、その金額と募集価格を比較検討し、価格の妥当性を判断しましょう。鑑定評価額が募集価格を大きく下回る場合は、慎重な検討が必要です。

4. 運営事業者の実績と信頼性を確認する

不動産クラウドファンディングは、運営事業者を通じて投資を行います。そのため、運営事業者の実績や信頼性は、投資判断において非常に重要な要素となります。

  • 過去の運用実績:過去のファンドの運用実績を確認し、利回りや元本償還の実績を把握しましょう。
  • 情報開示の透明性:物件に関する情報が十分に開示されているかを確認しましょう。リスクに関する情報も明確に示されていることが重要です。
  • 運営体制:運営会社の経営状況や財務状況を確認しましょう。

信頼できる運営事業者を選ぶことで、情報開示の透明性が高まり、リスク管理も適切に行われる可能性が高まります。

5. リスクを理解する

不動産投資には、空室リスク、家賃滞納リスク、災害リスクなど、様々なリスクが伴います。不動産クラウドファンディングにおいても、これらのリスクは同様に存在します。投資を行う前に、リスクを十分に理解し、許容できる範囲内で投資を行いましょう。

  1. 空室リスク:入居者が退去し、次の入居者が決まるまでの間、家賃収入が得られなくなるリスクです。
  2. 価格変動リスク:不動産市況の変動により、物件価格が下落するリスクです。
  3. 流動性リスク:不動産は、すぐに現金化することが難しい場合があります。

リスクを理解した上で、分散投資を行うなど、リスク軽減策を講じることも重要です。

不動産クラウドファンディングは、少額から不動産投資を始められる魅力的な投資方法です。しかし、物件価格の見極めを誤ると、損失を被る可能性もあります。今回ご紹介したポイントを参考に、慎重に物件を選び、賢い不動産投資を実現しましょう。

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