【実例公開】不動産クラウドファンディング運用報告、ココを見る!

不動産クラウドファンディングの運用報告、ココを見る!

不動産クラウドファンディング投資家の皆様、こんにちは!不動産クラウドファンディングの運用報告、しっかり確認されていますか?
毎月(または四半期ごとなど)送られてくる運用報告書は、投資の成果を把握し、今後の投資判断に役立てるための重要な情報源です。しかし、項目が多くてどこを見ればいいか分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、不動産クラウドファンディングの運用報告で特に注目すべきポイントを、実際の運用報告書を参考にしながら解説いたします。

1. 運用状況の確認:分配金の推移と利回り

まず確認すべきは、分配金の推移です。
毎月(または定期的に)分配金がきちんと支払われているか、金額は予定通りかを確認しましょう。

  • 分配金の額: 予定されていた金額と差異がないかを確認します。もし差異がある場合は、その理由を確認しましょう。運用報告書に記載されているはずです。
  • 分配金の推移: 過去の分配金と比べて、変動がないかを確認します。変動がある場合は、その要因を分析しましょう。
  • 利回り: 年利換算した場合の利回りを確認し、当初の想定利回りを下回っていないか確認しましょう。

想定利回りを下回る場合は、物件の稼働状況や市場の変化などが影響している可能性があります。

2. 物件の稼働状況:入居率と賃料収入

次に、物件の稼働状況を確認しましょう。
入居率と賃料収入は、物件の収益性を判断する上で重要な指標です。

  • 入居率: 入居率が低下していないかを確認します。空室が増えている場合は、その理由を確認しましょう。周辺の競合物件の影響や、物件自体の魅力低下などが考えられます。
  • 賃料収入: 賃料収入が減少していないかを確認します。賃料収入が減少している場合は、賃料相場の変動や、テナントの退去などが考えられます。

これらの情報から、物件が安定的に収益を上げているか判断することができます。

3. 費用:管理費や修繕費

運用にかかる費用も確認しておきましょう。

  • 管理費: 管理会社への委託費用が適切かどうかを確認します。
  • 修繕費: 突発的な修繕が発生していないかを確認します。修繕費が発生している場合は、その内容と金額を確認しましょう。

想定外の費用が発生している場合は、今後の収益に影響を与える可能性があります。

4. 今後の見通し:市場動向とリスク

運用報告書には、今後の見通しやリスクに関する情報も記載されています。

  • 市場動向: 不動産市場全体の動向や、物件が所在する地域の市場動向を確認します。
  • リスク: 今後のリスク要因(金利上昇、景気悪化など)に関する情報がないかを確認します。

これらの情報を参考に、今後の投資戦略を検討しましょう。

5. その他:運営会社からのコメント

運営会社からのコメントも重要な情報源です。
物件の状況や今後の展望、リスクなどについて、詳細な解説が記載されている場合があります。

運営会社からのコメントを注意深く読み、疑問点があれば積極的に問い合わせましょう。

【実例公開】運用報告書の例

実際にあった例を元に、見てみましょう。
ある案件で、運用報告書をチェックしたところ、入居率が大幅に低下していることが判明しました。
理由を確認したところ、周辺に競合となる新しい物件が建設されたため、入居者が流出したとのことでした。
運営会社は、入居率を改善するために、リフォームや賃料の見直しなどの対策を検討しているとのことでした。
この情報を受けて、私は今後の運用状況を注視するとともに、運営会社に具体的な対策について問い合わせました。

このように、運用報告書をしっかりと確認することで、リスクを早期に発見し、適切な対応を取ることができます。

まとめ

不動産クラウドファンディングの運用報告は、投資の成果を把握し、リスクを管理するための重要なツールです。

  1. 分配金の推移と利回り
  2. 物件の稼働状況(入居率と賃料収入)
  3. 費用(管理費や修繕費)
  4. 今後の見通しとリスク
  5. 運営会社からのコメント

上記のポイントを参考に、運用報告書をしっかりと確認し、賢い投資判断につなげてください。
ご自身の資産をしっかりと守り、増やしていきましょう。

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