【図解】ソーシャルレンディング運用報告書:賢い書き方

ソーシャルレンディング投資の運用報告書:賢い書き方

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)への投資、興味をお持ちいただきありがとうございます。投資状況を把握し、より賢く運用していくためには、定期的な運用報告書の作成が不可欠です。

ここでは、ソーシャルレンディング投資の運用報告書を、どのように作成すれば良いのか、そのポイントを図解入りでわかりやすく解説いたします。

1. 運用報告書の目的を理解する

運用報告書を作成する目的は、以下の3点です。

* 投資状況の可視化:現在の投資状況(投資額、分配金、元本償還状況など)を把握する。
* 運用成績の評価:過去の運用実績を振り返り、目標に対する達成度を評価する。
* 今後の投資戦略の検討:運用状況や実績に基づいて、今後の投資戦略を検討する。

2. 運用報告書の構成要素

運用報告書には、以下の要素を含めることをお勧めします。

* 投資概要
* 投資プラットフォーム名
* 投資開始日
* 投資総額
* 運用期間

* 投資案件一覧
* 案件名
* 投資額
* 利率
* 運用期間
* 貸付状況(正常、延滞、貸し倒れなど)
* 担保の有無と種類

* 収益状況
* 累計分配金額
* 累計元本償還額
* 未回収元本額
* 税引き後収益額
* 利回り(年利換算)

* リスク管理状況
* 延滞案件の状況
* 貸し倒れ案件の状況
* 損失額

* 考察と今後の戦略
* 運用実績の評価
* リスク許容度の見直し
* ポートフォリオの調整
* 今後の投資方針

3. 報告書の作成ステップ

  1. データ収集: 各ソーシャルレンディングプラットフォームのマイページから、必要なデータを収集します。
  2. 表計算ソフトへの入力: 収集したデータを、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトに入力します。
  3. グラフ作成: 収益状況やリスク管理状況などをグラフで可視化すると、状況を把握しやすくなります。
  4. 考察と戦略: 収集したデータやグラフに基づいて、運用実績の評価や今後の投資戦略を検討します。
  5. 報告書作成: 上記の内容をまとめ、運用報告書を作成します。

4. 報告書作成のポイント

* 定期的な作成: 月次、四半期ごと、年次など、定期的に作成することで、投資状況の変化を把握しやすくなります。
* 客観的な視点: 感情的な判断を避け、客観的なデータに基づいて分析を行いましょう。
* リスク管理: 延滞や貸し倒れなどのリスクを常に意識し、リスク管理状況を定期的に確認しましょう。
* 記録の保管: 作成した運用報告書は、将来の投資判断のために大切に保管しましょう。
* 分散投資: リスクを軽減するために、複数のプラットフォームや案件に分散投資することを検討しましょう。

5. 便利なツール

* 表計算ソフト: Excel、Googleスプレッドシートなど
* ソーシャルレンディング管理ツール: 複数のプラットフォームの情報を一元管理できるツールもあります。

6. 図解の活用

収益の推移、ポートフォリオの構成、リスク状況などをグラフで表示することで、視覚的に理解しやすくなります。例えば、円グラフでポートフォリオの分散状況を示したり、棒グラフで月ごとの収益の推移を示したりすると効果的です。

7. 注意点

* 手数料: 分配金には税金がかかる場合があります。税金を考慮した上で、実際の収益を把握しましょう。
* 情報開示: 投資プラットフォームが提供する情報を鵜呑みにせず、自身で情報を収集し、判断しましょう。
* 投資は自己責任: 投資にはリスクが伴います。リスクを十分に理解した上で、自己責任で投資を行いましょう。

運用報告書の作成は、少し手間がかかるかもしれませんが、投資状況を把握し、より賢く運用していくためには非常に重要です。ぜひ、この記事を参考に、運用報告書を作成し、ソーシャルレンディング投資を成功させてください。

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