海外ソーシャルレンディング:高利回り?危険な落とし穴!

海外ソーシャルレンディング:高利回り?危険な落とし穴!

近年、ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的手軽に始められる投資として注目を集めています。特に海外案件は、国内案件に比べて高利回りを謳っているケースが多く、魅力的に感じる方もいるのではないでしょうか。しかし、海外案件には国内案件とは異なる特有のリスクが存在します。今回は、海外ソーシャルレンディング投資におけるリスクと注意点について詳しく解説します。

海外ソーシャルレンディングのリスク

  • カントリーリスク
  • 投資先の国の政治・経済情勢の不安定さは、投資に大きな影響を与えます。政変、経済危機、法規制の変更などにより、貸し倒れが発生したり、資金回収が困難になったりする可能性があります。例えば、新興国への投資は高利回りが期待できる反面、政治的なリスクも高くなります。

  • 為替リスク
  • 海外の通貨で投資を行うため、為替レートの変動により、円換算した場合の投資額が変動します。円高になれば、利益が目減りしたり、元本割れが発生したりする可能性があります。為替リスクを軽減するためには、為替ヘッジを行うなどの対策が必要となりますが、手数料が発生する点に注意が必要です。

  • 情報収集の困難さ
  • 海外の企業やプロジェクトに関する情報は、国内の情報に比べて入手が難しい場合があります。企業の財務状況や事業計画、担保の価値などを十分に把握できないまま投資してしまうと、損失を被るリスクが高まります。情報収集には、英語力や海外の情報ネットワークが必要となる場合があります。

  • 言語の壁
  • 契約書や報告書などが外国語で作成されている場合が多く、内容を正確に理解することが難しい場合があります。誤った解釈をしてしまうと、投資判断を誤る可能性があります。契約書などを翻訳する際には、専門家の助けを借りることを検討しましょう。

  • 法規制の違い
  • 各国の法規制は異なり、日本の法律が適用されない場合があります。万が一、トラブルが発生した場合、海外の法律に基づいて対応する必要があり、時間や費用がかかる可能性があります。投資先の国の法律について、事前に十分に理解しておくことが重要です。

  • プラットフォームのリスク
  • 海外のソーシャルレンディングプラットフォームの中には、運営体制が脆弱なものや、詐欺的なものも存在します。プラットフォームの信頼性を十分に確認せずに投資してしまうと、資金を持ち逃げされるなどのリスクがあります。プラットフォームの運営実績や評判、セキュリティ対策などを確認しましょう。

海外ソーシャルレンディング投資における注意点

  1. 分散投資を心がける
  2. 一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減することができます。投資先の国や通貨、プロジェクトの種類などを分散することで、リスクをさらに分散することができます。

  3. 情報収集を徹底する
  4. 投資先の企業やプロジェクトに関する情報を、可能な限り収集し、分析することが重要です。企業の財務状況、事業計画、担保の価値などを確認し、リスクを十分に理解した上で投資判断を行いましょう。

  5. 少額から始める
  6. まずは少額から投資を始め、徐々に投資額を増やすことをおすすめします。少額であれば、万が一損失が発生した場合でも、ダメージを最小限に抑えることができます。経験を積むことで、リスク管理のスキルも向上します。

  7. 専門家のアドバイスを求める
  8. 海外ソーシャルレンディングに関する知識や経験が不足している場合は、専門家(ファイナンシャルプランナーなど)のアドバイスを求めることを検討しましょう。専門家は、あなたの投資目標やリスク許容度に合わせて、適切な投資戦略を提案してくれます。

  9. 為替ヘッジを検討する
  10. 為替変動によるリスクを軽減するために、為替ヘッジを行うことを検討しましょう。ただし、為替ヘッジには手数料が発生するため、コストと効果を比較検討する必要があります。

  11. プラットフォームの選定は慎重に
  12. 信頼できるプラットフォームを選定することが重要です。運営実績や評判、セキュリティ対策などを確認し、慎重にプラットフォームを選びましょう。口コミサイトやランキングサイトなども参考にすると良いでしょう。

海外ソーシャルレンディングは、高利回りが期待できる魅力的な投資先ですが、同時に多くのリスクも伴います。リスクを十分に理解し、慎重な投資判断を行うことが重要です。今回の記事が、皆様の投資判断の一助となれば幸いです。

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