【ソーシャルレンディング】遅延発生!冷静に対処する心得
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、投資である以上、リスクはつきものです。中でも、貸付先の返済遅延は、投資家にとって大きな懸念事項の一つと言えるでしょう。そこで今回は、ソーシャルレンディングで遅延が発生した場合の対応と心構えについて解説いたします。
1. 遅延発生時の状況把握
まず、遅延が発生した旨の通知がプラットフォームから届いたら、以下の点を確認しましょう。
- 遅延の理由: プラットフォームから説明があるはずです。貸付先の経営状況悪化、災害、訴訟など、様々な理由が考えられます。
- 遅延の期間: どれくらいの期間、返済が遅れているのかを確認します。
- プラットフォームの対応: プラットフォームがどのような対応を取っているのかを確認します。債権回収に向けて動いているのか、交渉中なのかなど、状況を把握しましょう。
- 担保の有無と状況: 担保が設定されている場合、担保の評価額や担保権の実行状況を確認します。
2. 冷静な対応と情報収集
遅延が発生すると、不安や焦りを感じるのは当然です。しかし、感情的にならず、冷静に対応することが重要です。
- プラットフォームからの情報を注視: プラットフォームからの情報提供を常に確認し、状況の変化を把握しましょう。
- 他の投資家の意見を参考にする: 投資家同士のコミュニティなどで情報交換をするのも有効です。ただし、情報の真偽を見極める必要があります。
- 専門家への相談も検討: 必要に応じて、弁護士や税理士などの専門家に相談することを検討しましょう。特に、担保権の実行や債権回収に関する手続きは複雑な場合があるため、専門家のサポートが必要となることがあります。
3. 回収に向けた長期的な視点
ソーシャルレンディングにおける遅延は、解決までに時間がかかることが少なくありません。債権回収には、交渉、訴訟、担保権の実行など、様々な手段がありますが、いずれも時間と費用を要する可能性があります。
- 長期的な視点を持つ: すぐに回収できるとは限りません。長期的な視点で、回収状況を見守る必要があります。
- 過度な期待はしない: 全額回収できるとは限りません。回収額が減る可能性も考慮しておきましょう。
- 諦めずに経過を見守る: 回収に向けて、プラットフォームが努力を続けている間は、諦めずに経過を見守りましょう。
4. 遅延リスクを軽減するための対策
ソーシャルレンディング投資を行う上で、遅延リスクを完全に回避することはできませんが、リスクを軽減するための対策を講じることは可能です。
- 分散投資を心がける: 一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資することで、リスクを分散できます。
- 担保や保証の有無を確認する: 担保や保証が付いている案件は、万が一の際の回収率が高まる可能性があります。
- プラットフォームの選定を慎重に行う: 運営実績や情報開示の透明性などを考慮し、信頼できるプラットフォームを選びましょう。
- 貸付先の情報を確認する: 可能な範囲で、貸付先の事業内容や財務状況などを確認しましょう。
5. 心構え
ソーシャルレンディングは、あくまで投資であることを忘れずに、以下の心構えを持つことが重要です。
- 余剰資金で投資する: 生活に必要な資金まで投資に回すのは避けましょう。
- リスクを理解する: 遅延や貸し倒れのリスクを十分に理解した上で投資を行いましょう。
- 自己責任の原則を守る: 投資判断は自己責任で行いましょう。
ソーシャルレンディングは、適切にリスク管理を行えば、魅力的な投資機会となります。しかし、遅延リスクは常に存在することを認識し、冷静に対応することが大切です。今回の記事が、ソーシャルレンディング投資におけるリスク管理の一助となれば幸いです。
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