【ソーシャルレンディング】安心?事業者を見抜く3つの鉄則

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、比較的手軽に始められる投資として注目されていますが、その一方で、事業者選びを間違えると、元本割れのリスクも伴います。そこで今回は、ソーシャルレンディング事業者の信頼性をチェックするための3つの鉄則をご紹介します。

鉄則1:財務状況と経営状況の透明性を確認する

投資する前に、事業者の財務状況と経営状況をしっかりと確認することが非常に重要です。具体的には、以下の点に注目しましょう。

  • 財務諸表の開示状況:貸借対照表、損益計算書などの財務諸表がきちんと開示されているかを確認します。可能であれば、過去数年分の財務諸表を比較し、安定した経営が行われているかを確認しましょう。
  • 監査の有無:監査法人による監査を受けているかを確認します。監査を受けている場合、財務諸表の信頼性が高まります。
  • 経営陣の情報:経営陣の経歴や実績を確認します。金融業界での経験や実績が豊富な経営陣であれば、信頼性が高まります。
  • リスク情報の開示:ソーシャルレンディングには当然リスクが伴います。そのリスクについて、事業者がどれだけ詳細に、わかりやすく説明しているかを確認しましょう。リスクを隠すことなく、投資家に対して誠実な姿勢を見せている事業者は信頼できます。

鉄則2:担保と保証の有無、そしてその内容を吟味する

ソーシャルレンディング案件には、担保や保証が付いている場合があります。しかし、担保や保証が付いているからといって、必ずしも安全というわけではありません。以下の点に注意して、担保と保証の内容を吟味しましょう。

  • 担保の種類と価値:不動産担保の場合、担保不動産の評価額が適切かどうか、担保順位はどうなっているかを確認します。担保割れのリスクがないか、慎重に判断しましょう。
  • 保証の内容:保証会社による保証の場合、保証会社の信用力や保証範囲を確認します。保証会社の信用力が低い場合、保証の意味が薄れてしまう可能性があります。
  • LTV(Loan to Value):担保不動産に対する融資額の割合(LTV)を確認します。LTVが低いほど、担保価値が下落した場合でも、元本が保全される可能性が高まります。

鉄則3:情報開示の頻度と内容をチェックする

投資家に対して、どれだけ丁寧に情報開示を行っているかは、事業者の信頼性を測る上で重要な指標となります。

  1. 案件情報の詳細さ:案件の内容、資金使途、返済計画などが詳細に説明されているかを確認します。情報が少ない場合、リスクを十分に把握できない可能性があります。
  2. 進捗報告の頻度:投資後の進捗報告が定期的に行われているかを確認します。進捗報告を通じて、事業者は投資家とのコミュニケーションを密にし、透明性を高めることができます。
  3. リスク情報の開示:案件に関するリスク情報が適切に開示されているかを確認します。リスクを隠すことなく、投資家に対して誠実な姿勢を見せている事業者は信頼できます。
  4. 遅延・貸し倒れ時の対応:万が一、遅延や貸し倒れが発生した場合の対応について、事前に確認しておきましょう。事業者の対応が明確であれば、安心して投資することができます。

これらの3つの鉄則を参考に、ソーシャルレンディング事業者の信頼性をしっかりと見極め、安全な投資を心がけましょう。投資は自己責任です。リスクを十分に理解した上で、慎重に判断するようにしてください。

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