【実録】ソーシャルレンディング、成功と失敗の分かれ道

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)に興味をお持ちの皆様、こんにちは。投資の世界へ足を踏み入れようとされているのですね。今回は、私自身のソーシャルレンディング投資経験を振り返り、成功と失敗の分かれ道をリアルにお伝えしたいと思います。

私がソーシャルレンディングを始めたのは、5年ほど前です。当時、銀行預金の金利が非常に低く、何か別の方法で資産を増やしたいと考えていました。インターネットで色々調べているうちに、ソーシャルレンディングという言葉を知り、高利回りに魅力を感じたのがきっかけです。

最初に投資したのは、中小企業向けの事業資金を募る案件でした。利回りは5%と、当時としてはかなり魅力的な数字でした。投資額は10万円。数ヶ月後には、予定通りに利息が振り込まれ、ソーシャルレンディングの可能性を感じました。

しかし、順風満帆だったのは最初だけでした。その後、複数の案件に分散投資をしたのですが、そのうちの一つで貸し倒れが発生してしまったのです。ある不動産担保付きの案件に20万円を投資したのですが、事業者の経営状況が悪化し、最終的には担保不動産の売却によっても投資資金を回収することができませんでした。

この失敗から学んだことは、以下の3点です。

  • リスク分散の重要性:一つの案件に集中投資するのではなく、複数の案件に分散投資することで、リスクを軽減することができます。
  • 事業者情報の精査:事業者の財務状況や経営実績などをしっかりと確認することが重要です。ソーシャルレンディングプラットフォームが提供する情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身で情報収集を行うようにしましょう。
  • 担保の過信は禁物:担保があるからといって、必ずしも安全とは限りません。担保不動産の評価額が下落したり、担保権の実行に時間がかかったりする場合があります。

その後、私は投資戦略を見直し、より慎重に案件を選ぶようになりました。具体的には、以下の点に注意しています。

  1. 実績のある事業者を選ぶ:過去の貸し倒れ実績が少なく、安定した経営を行っている事業者を選びます。
  2. 情報開示が十分な案件を選ぶ:事業内容や財務状況などの情報が十分に開示されている案件を選びます。
  3. 利回りが高すぎる案件は避ける:高利回りの案件は、リスクも高い傾向があります。無理な利回りを追求するのではなく、リスクとリターンのバランスを考慮して案件を選びます。

現在では、複数のソーシャルレンディングプラットフォームを利用し、数十件の案件に分散投資を行っています。以前のような大きな失敗は無くなり、安定的に利益を得られるようになりました。

ソーシャルレンディングは、確かに高利回りを期待できる魅力的な投資です。しかし、元本が保証されているわけではありません。リスクをしっかりと理解し、慎重に投資を行うことが大切です。

最後に、ソーシャルレンディングはあくまで投資の一部として捉え、生活資金や将来必要な資金を投資に回すことは避けるようにしてください。ご自身の資産状況やリスク許容度を考慮し、無理のない範囲で投資を楽しむことが重要です。皆様の投資が成功することを心から願っています。

Author Info

fillメディア編集部
fillメディア(英名:fill.media)は、投資・クラウドファンディング・決済分野を中心とした、金融カテゴリーはもとより、AI(人工知能)やNFT、暗号資産、ポイ活、ゲームに至るまで、幅広い分野の情報を取り扱う、総合情報メディア。
記事メディア(当サイト)からの情報発信のみならず、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォームをはじめ、X(旧:Twitter)等のSNSを介した、複合的な情報発信にも力を入れています。

メディア掲載歴(一部・順不同)
・朝日新聞デジタル&m
・財経新聞
・SankeiBiz
・RBBTODAY
・楽天Infoseekニュース
・excite.ニュース
・BIGLOBEニュース
・@nifty ビジネス
・Mapionニュース
・NewsPicks
・ビズハック
・MONEY ZONE
・Resemom
・SANSPO.COM
・Trend Times
・zakzak
・とれまがニュース
・徳島新聞