【落とし穴?】ソーシャルレンディング元本保証ナシの真相
ソーシャルレンディングに興味をお持ちの皆様、こんにちは。
近年注目を集めているソーシャルレンディングですが、「元本保証がない」という点に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、その理由について詳しく解説いたします。
なぜソーシャルレンディングに元本保証がないのか?
ソーシャルレンディングは、お金を借りたい企業や個人と、投資家を結びつけるサービスです。
投資家から集めた資金を融資し、その利息を投資家に分配する仕組みとなっています。
銀行預金とは異なり、預金保険制度の対象外となるため、元本保証は提供されていません。
この点について、より深く掘り下げて見ていきましょう。
1. 融資の性質
ソーシャルレンディングは、投資家が直接、企業や個人にお金を融資する形を取ります。
融資である以上、借り手が返済できなくなるリスクは常に存在します。
企業の経営状況が悪化したり、個人の収入が減少したりした場合、返済が滞る可能性も考えられます。
このような貸し倒れリスクは、元本保証を不可能にする大きな要因の一つです。
2. 高い利回り
ソーシャルレンディングの魅力の一つは、比較的高い利回りです。
銀行預金と比較して高い利回りが期待できる反面、リスクも高くなります。
一般的に、リスクとリターンは比例関係にあると言われています。
高いリターンを追求する以上、元本保証を付けることは難しいのが現状です。
元本保証を提供するためには、利回りを大幅に下げる必要があり、ソーシャルレンディングの魅力が薄れてしまうでしょう。
3. 投資先の多様性
ソーシャルレンディングでは、様々な企業やプロジェクトに投資できます。
不動産、再生可能エネルギー、中小企業支援など、多岐にわたる投資先が存在します。
これらの投資先は、それぞれ異なるリスクを抱えています。
例えば、不動産関連のプロジェクトであれば、不動産価格の下落リスクや空室リスクが考えられます。
再生可能エネルギー関連のプロジェクトであれば、天候不順による発電量低下リスクや法規制の変更リスクなどが考えられます。
このように、投資先の多様性がリスク分散につながる一方で、個々のリスクを完全に排除することはできません。
4. 情報開示の限界
ソーシャルレンディングプラットフォームは、投資判断に必要な情報を開示する義務があります。
しかし、開示される情報は必ずしも完全ではありません。
企業の財務状況や経営状況、プロジェクトの進捗状況など、様々な情報を総合的に判断する必要がありますが、情報不足によって投資判断を誤る可能性もあります。
情報開示の限界も、元本保証を難しくする要因の一つです。
ソーシャルレンディングのリスクを理解する
元本保証がないからといって、ソーシャルレンディングが危険な投資であるとは限りません。
リスクを理解し、適切に対応することで、ソーシャルレンディングを有効活用することができます。
リスク軽減のための対策
- 分散投資: 複数の案件に分散して投資することで、一つの案件が焦げ付いた場合のリスクを軽減できます。
- 少額投資: 一つの案件に集中投資せず、少額から投資を始めることで、損失を最小限に抑えることができます。
- 情報収集: 投資先の情報を тщательноに収集し、リスクを十分に理解した上で投資判断を行いましょう。
- プラットフォームの選定: 信頼できるソーシャルレンディングプラットフォームを選びましょう。運営会社の財務状況や実績、情報開示の姿勢などを確認することが重要です。
まとめ
ソーシャルレンディングに元本保証がないのは、融資の性質、高い利回り、投資先の多様性、情報開示の限界など、様々な要因が絡み合っているためです。
しかし、リスクを理解し、適切な対策を講じることで、ソーシャルレンディングは魅力的な投資手段となります。
ソーシャルレンディングへの投資を検討する際には、元本保証がないことを十分に理解した上で、慎重に判断するようにしましょう。
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