ソーシャルレンディング、投資は安全?保護制度を徹底解説!

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)は、個人がお金を必要とする企業や個人に融資することで、利息収入を得る投資方法です。比較的手軽に始められる一方で、投資である以上、リスクも存在します。今回は、ソーシャルレンディングにおける投資家保護制度と安全性について、詳しく解説いたします。

ソーシャルレンディングのリスクとは?

ソーシャルレンディングには、主に以下のリスクが考えられます。

* 貸し倒れリスク: 融資先の企業や個人が経営不振や倒産などにより、返済が滞る、または不可能になるリスクです。
* 信用リスク: 融資先の信用度が低い場合、貸し倒れリスクが高まります。
* 流動性リスク: 投資した資金は、原則として満期まで引き出すことができません。
* カントリーリスク: 海外の事業者に投資する場合、その国の政治・経済情勢の変化により、投資資金が回収できなくなるリスクがあります。
* プラットフォームリスク: ソーシャルレンディング事業者が経営破綻した場合、投資資金が返還されない、または遅延するリスクがあります。

投資家保護制度について

ソーシャルレンディングには、株式投資などと異なり、投資者保護基金のような包括的な保護制度は存在しません。しかし、投資家保護のために、以下のような対策が講じられています。

  • 分別管理: ソーシャルレンディング事業者は、顧客から預かった資金を自己資金とは分けて管理することが義務付けられています。これにより、事業者が倒産した場合でも、顧客の資金は保護される可能性が高まります。
  • 情報開示: ソーシャルレンディング事業者は、融資先の情報やリスク情報を投資家に開示する義務があります。投資家は、これらの情報を基に、投資判断を行うことができます。
  • 担保の設定: 融資案件によっては、不動産などの担保が設定されている場合があります。担保がある場合、万が一貸し倒れが発生しても、担保を売却することで、投資資金の一部または全部を回収できる可能性があります。
  • 契約内容の確認: 投資を行う前に、ソーシャルレンディング事業者との契約内容をしっかりと確認することが重要です。契約内容には、リスクや手数料、解約条件などが記載されています。

ソーシャルレンディング事業者の選び方

安全なソーシャルレンディング投資を行うためには、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。以下の点に注意して事業者を選びましょう。

  1. 運営会社の信頼性: 運営会社の財務状況や経営実績を確認しましょう。資本金や自己資本比率が高いほど、経営が安定していると考えられます。
  2. 情報開示の透明性: 融資先の情報やリスク情報を詳細に開示しているか確認しましょう。情報開示が不十分な事業者は、避けた方が賢明です。
  3. 担保の有無: 担保が設定されている案件が多いか確認しましょう。担保がある場合、貸し倒れリスクを軽減できます。
  4. 実績: 過去の貸し倒れ率や回収率を確認しましょう。実績が良い事業者は、リスク管理能力が高いと考えられます。
  5. 第三者評価: 信用調査機関や格付け機関による評価を確認しましょう。第三者による客観的な評価は、事業者選びの参考になります。

投資における注意点

ソーシャルレンディングは、他の投資と同様に、元本が保証されているものではありません。リスクを理解した上で、以下の点に注意して投資を行いましょう。

* 分散投資: 複数の案件に分散投資することで、貸し倒れリスクを軽減できます。
* 余剰資金で投資: 生活に必要な資金や、すぐに使う予定のある資金は投資に回さないようにしましょう。
* 長期的な視点: 短期的な利益を求めるのではなく、長期的な視点で投資を行いましょう。
* リスク許容度: 自分のリスク許容度を把握し、無理のない範囲で投資を行いましょう。

まとめ

ソーシャルレンディングは、手軽に始められる投資方法ですが、リスクも伴います。投資を行う前に、リスクを十分に理解し、投資家保護制度や事業者の情報を確認することが重要です。慎重な判断を行い、安全なソーシャルレンディング投資を行いましょう。

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