「定年まであと6年」投資好きな50代男性が、業界黎明期から取り組んだソーシャルレンディング体験記
ニックネーム:汗っかき
都道府県:千葉県
年齢:53歳
性別:男性
累計投資額:1,000万円~
ソーシャルレンディング投資歴:5年以上
投資口座を開設したソーシャルレンディング事業者名:
maneo, SBIソーシャルレンディング, クラウドバンク, クラウドクレジット, OwnersBook, トラストレンディング, ラッキーバンク, LENDEX, グリーンインフラレンディング, ガイアファンディング, さくらソーシャルレンディング, キャッシュフローファイナンス, クラウドリース, スマートレンド, LCレンディング, アメリカンファンディング, プレリートファンド, アップルバンク
目次
週末の自家菜園を楽しむ53歳男性
※写真はイメージです
【質問1】まずは簡単なプロフィールをお教えください。
雑貨の販売会社で商品管理を行っています。
53歳の男性です。
那覇市出身ですが東京にでてきてからは(住まいは千葉です)色々な職業を転々としました。
知り合った人と一緒にビジネスを立ち上げたりもしましたが上手くいかず、借金を負ったこともあります。
その後今の会社に入社し商品管理のお仕事をさせていただきなんとか今まで生きてきました。
家族は妻がいますが子供はいません。
週末は簡単ですが畑を耕して野菜等を手入れをして楽しんでいます。
一昨年、大腸がんになってしまい入院しましたが今はなんとか持ち堪えている感じです。
定年まであと6年と少し、その後は再雇用されるか分かりませんが頑張って生活していければと、そんな感じです。
株式投資やマンション投資等を経験
【質問2】ソーシャルレンディング投資を始める前は、何かほかの投資をやっていましたか? やっていた場合はその内容、やっていなかった場合はその理由と合わせてお教えください。
投資は大好きで株式投資は依存症ではないかというほど行っていました。
もちろん金額は大した事はないのですが、毎月コツコツと投資しては株価の上がり下がりに一喜一憂の日々を繰り返していました。
インターネットを使った株取引ができるようになってからは、それこそ、デイトレーダーの真似事のようなこともしていましたが、仕事に影響がでるのと、常に株価ボードを眺めていなければいけないので努力の割には成果が少なく、徐々にスイングトレードから中長期投資へ移行していったような感じです。
最近は株の取引自体あまり行わずに、配当取りと株主優待をメインにしたトレードが中心になっています。
マンションへの投資も好きで今までに3部屋購入した経験があります。
最近の不動産価格の高騰で新規購入は現在は考えていません。
投資先を広げるために、ソーシャルレンディング投資をスタート
【質問3】ソーシャルレンディングに興味を持ったきっかけは、何ですか?
投資全般に目がないのでソーシャルレンディングを耳にしたのも随分早い時期だったと思います。
最初は知り合いの方との話の中で話題になり興味を持ち、インターネットで情報収集して自分なりに研究しました。
海外では日本に比べてかなりメジャーな投資手法であること、安定性のあること、その投資の内容が不動産から売掛債権、個人向け債権と幅広いことを知りました。
投資先を広げる意味でもソーシャルレンディングは安定性もあり、当時の私にはとても魅力あふれる投資先に思えました。
また個人的には一時的にノンバンクにも勤めていた経験上、ソーシャルレンディングの案件を見る目に関しては素人以上のものがあると過剰な自信を持ち合わせていました。
往時の業界大手「maneo」から投資口座開設
【質問4】一番最初に投資口座を開設したのは、どこのソーシャルレンディング業者ですか?理由と合わせて、お教えください。
最初はmaneoに口座開設しました。
maneoは業界最古参でかつ最大手でしたし、ソーシャルレンディング事業者といえばmaneoの名前がまず一番にあがってくるのは投資家の間では当然だったと思います。
私も何の迷いもなく取引を開始しました。
案件数も内容も十分で、遊技場案件ではどの業者かも突き止めかなり安心して投資を繰り返していました。
不動産担保案件に関しても田舎の土地を担保に少額(500万円程だったと記憶しています。)募集しており、田舎の土地が競売にかけられるようなことは近所の噂にもなるので田舎ではかなり頑張っても返済されるということが私の経験上からもイメージがありましたので、かなりの金額を私一人で投資したこともありました。
貸金業者としての様々な労苦をソーシャルレンディング事業者に一任できることが、ソーシャルレンディングのメリット
※写真はイメージです
【質問5】他の投資手法と比較し、ソーシャルレンディング投資のメリットは、どのような点だと思いますか?
ソーシャルレンディングという横文字を使って格好よくいっていますが、要は金貸し、資金融資事業だと私は思っています。
勿論需要があるところに供給するわけですから何の問題もありませんが、ノンバンクに勤めていた経験上からいえることは、銀行融資を受けられない企業が借りにくるということで、やはり借り手の属性は決してほめれたものではないのではないか、と考えています。
そういった企業から取立てを行うのは本当に骨が折れます。
嘘をつかれることは数知れず、お金を貸した方が悪いといったような開き直る人もいれば、雲隠れする人もいます。
実際私も、ノンバンク勤務時代は、人間不信になってしまうような事が多々ありました。
しかしながら、ソーシャルレンディングでは、投資家としては、債権回収等の諸業務は投資先のソーシャルレンディング業者に一任できるわけですから、私がノンバンク時代に経験したような苦労をすることなく、投資を経てその成果(分配金としての利息)が得られると思い、「これはいい話だな」ということで、ソーシャルレンディング投資を始めたわけです。
税制面等、ソーシャルレンディング投資には課題も多い
【質問6】他の投資手法と比較し、逆に、ソーシャルレンディング投資が劣っている点、デメリットとしては、どのようなものがあるとお考えですか?
デメリットは沢山あるように思います。
税制面では株式投資に比べて現状ではかなり不利な状況です。
株式投資では分離課税になっておりどんなに利益が出ても税率は一定ですが、総合課税のソーシャルレンディングは収入が多くなればなるほど税率もあがります。
所得税が増えるだけでなく住民税も同様で、サラリーマンでなければ健康保険料も上がってしまいます。
その上、損失がでた際にも、株式投資とは違い繰越控除ができませんので、単年度での利益との相殺のみになってしまいます。
法律上の整備もいまだに進んでおらず、詐欺的な手法で投資家を騙すことまで、物理的には出来てしまい、一部の悪質なソーシャルレンディング業者では、実際にそのような事件がおこり、訴訟沙汰にもなっています。
最近ようやく問題解消が進んできたようですが、長年の課題とされていた、借手の匿名化問題もその一つだと思います。
どこの誰に貸すのか分からずに投資を行うのはリスクが高いと認識する必要があります。
「理想的」といえるソーシャルレンディング事業者は限られる
【質問7】国内ソーシャルレンディング事業者のうち、最も優れているのは、どの事業者だとお考えですか?理由と合わせて、お教えください。
具体的ではありませんが、私が考える理想のソーシャルレンディング業者は
- 財務面に余裕があり、毎期利益を出していること
- コンプライアンスをしっかり守っていること
- 投資家ファーストの行動が徹底されていること
- 内容の良い案件を投資家に提供すること
- 延滞が発生した際に正しい対応を迅速にとること
上記を継続している企業があれば、それが理想だと思います。
しかし現状ではそのような企業は限られるのではないでしょうか。
一部の悪質な事業者には最大限の注意を
【質問8】逆に、国内ソーシャルレンディング事業者のうち、他のソーシャルレンディング事業者と比し、総合的に、最も劣っているのは、どこの事業者だとお考えですか?詳しい理由と合わせて、お教えください。
劣るというのであれば、残念ですが現在はmaneoを挙げざるを得ません。
瀧本代表はやり手の経営者で個人的には好きだったのですが、一連の不祥事に対する始末のとり方は明らかに失敗だったのではないでしょうか。
上記に掲げた投資家ファーストのかけらもない対応に失望してまった投資家も多かったと思います。
その他、「みんなのクレジット」「ラッキーバンク」「トラストレンディング」「グリーンインフラレンディング」といった業者については、案件募集の際の説明と違う用途で資金を使っていたり、案件そのものが架空であったりと、詐欺行為を行っていたことが明らかになっています。
行政はしっかりと厳罰をもって対応していただきたいです。
私の知り合いにも、これらの業者に対してかなりの額を投資しており、苦悩の日々を送っている者もいます。
私自信も期失案件があるので気持ちは分かりますが、腸が煮えくり返る思いです。
初心者は、まずはソーシャルレンディング事業者選定に注力を
※写真はイメージです
【質問9】ソーシャルレンディング投資を行うにあたり、特に、ソーシャルレンディング初心者に、気を付けてほしい点としては、どのような内容がありますか?
上記の質問に関連しますが、詐欺的行為を行う事業者と関わっていてはお金を取られる一方で、絶対に投資で成功することはありませんので、まずは最大限の注意を払って、事業者の選定をするべきです。
良い事業者に巡り会えれば、それはソーシャルレンディングという投資に関しては半ば成功を手中に収めたも同然といっても良いと思います。
個人的にはもう少し様子見をして、良いと思える事業者の実績が積み重なってきた時こそ、投資を始める好機なのではと考えています。
特に若い人には時間もありますので、焦らずにタネ銭を増やすことに集中する時間があっても良いかと思います。
投資期間の短めの物から、慎重に投資検討を
【質問10】これからソーシャルレンディング投資を始めようと検討している方に、励ましのメッセージをお願い致します。
私は投資とみればほとんど突っ込んでしまうのですが、ソーシャルレンディングに関しては今は一旦様子見をしようと思っており、現在は償還される資金を随時引き上げ、手元資金を増やすことにしています。
現在の日銀の金融緩和による不動産の高騰をみてもわかるように、現状は明らかに物の値段が上がり通貨の価値が下がっていますので、それが逆回転するのを待ち、株価や不動産価格がさがった時に行動に移せるよう準備をしている最中です。
しかし現在の不動産価格は都市部では高い位置で安定もしていますので、ソーシャルレンディング投資において不動産担保の案件ですぐに影響がでるような状況でもないでしょうから、期間があまりに長期のものは別として、短期~中期のものに投資するのなら、投資対象として検討しても良いと思います。
投資に絶対はありませんので、くれぐれも私や友人のように期失案件で悩むことがないように、慎重に行動されることを望みます。
※本記事の内容は、当サイトに、ソーシャルレンディング投資体験談として投稿された内容であり、当サイトとして、その内容の事実性及び妥当性について保証するものではありません。また、その内容は、当ラボの公的見解と異なる場合があります。
広く投資家の注目を集めている、ソーシャルレンディング投資ではありますが、業界には未成熟の部分も少なくなく、いくつかの「危険会社」の存在にも、留意を要します。
実際のソーシャルレンディング投資検討にあたっては、こちらのコンテンツも、是非あらかじめ、ご参照下さい。
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ソーシャルレンディング【おすすめ会社&危険会社ランキング】最新版
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